疑心 ―隠蔽捜査3―
ここ数年の間に、完全に人気作家の地位を不動のものとした今野敏。
質の高い娯楽小説を次々と発表する傍ら、警察小説の熱心な書き手としても知られています。
そんな彼の警察小説の名作といえば、『隠蔽捜査』シリーズ。大概の警察小説の主人公は現職の刑事ですが、このシリーズの主人公は警察庁のキャリア官僚という点が異色です。
キャリア官僚同士の複雑な人間模様を緻密に描いているほか、主人公・竜崎伸也の家庭で起こる様々な葛藤も見所の一つです。
このシリーズはすでに第五弾まで発表されており、第三弾にあたる『疑心 ―隠蔽捜査3―』が先月待望の文庫化となりました。
つい一週間前に購入して読み進めている最中ですが、「このシリーズは本当にクオリティが高いなぁ」と感心するばかりです。
気になるあらすじは以下の通りです。
アメリカ大統領の訪日が決定。大森署署長・竜崎伸也警視長は、羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢された。やがて日本人がテロを企図しているとい う情報が入り、その双肩にさらなる重責がのしかかる。米シークレットサービスとの摩擦。そして、臨時に補佐を務める美しい女性キャリア・畠山美奈子へ抱い てしまった狂おしい恋心。竜崎は、この難局をいかにして乗り切るのか?
毎回大きな試練が竜崎に襲い掛かるのですが、本作では部下の女性への恋心が重なり、さらに竜崎を苦しめる展開となります。
結末がとても気になるところですが、一方で読み終えるのが惜しいという気持ちもあります。それぐらい面白い警察小説なので…。
本作が今年に入ってから初めて読む今野作品です。
現時点で今野作品で読む予定の本がすでに3冊あり、そちらも楽しみであります。
彼のファンになって正解でしたね![]()




最近のコメント