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2007年8月18日 (土)

回想・松本サリン事件

1994年6月27日、長野県松本市を襲った毒ガス無差別テロ。いわゆる「松本サリン事件」です。
現在では、この事件の犯行はオウム真理教の仕業であることがわかっていますが、事件発生当時は長野県警もマスコミも、事件の第一通報者である河野義行氏を犯人扱いしていました。河野氏の自宅に大量の農薬が保管されていたことが、警察の嫌疑を深めたと言われています。
捜査官が「犯人はお前しか居ない。正直に自白しろ」、「被害に遭った人たちに申し訳ないと思わないのか」などという言葉を、取り調べの際に河野氏に吐いたことが後に明らかになります。またマスコミも県警からリークされた情報を鵜呑みにし、河野氏を犯人扱いします。ある週刊誌は河野家の家系図を載せてプライバシーを侵害したとか。
(余談ですが、その週刊誌は真犯人が分かった現在も河野氏に謝罪していないそうです)
真犯人が明らかになったのは、翌95年3月20日に起きた地下鉄サリン事件です。これで河野氏の無実が証明されました。
事件発生から無実が証明されるまでの間、河野氏は生きた心地がしなかったのではないでしょうか。あたかも事件の犯人であるかのように扱われた影響で、嫌がらせの手紙や電話が後を絶たなかったと聞いています。
松本サリン事件の被害者は600人を超えます。が、最大の被害者はどう考えても河野氏です。

松本サリン事件発生から3年8か月後の98年2月27日、テレビ朝日系にて放送された「驚きももの木20世紀」でこの事件が取り上げられます。事件そのものではなく、河野氏を取り上げたドキュメンタリーでした。ここでは犯人扱いが始まってから、無実を証明するまでの戦いを描いています。
番組終盤で意識不明の状態である河野氏夫人の姿が映し出されました。夫人も事件の被害者なのです。最もこの事実だけで河野氏が犯人ではないことが分かるような気がします。自分の妻をも犠牲にして、毒ガスを散布するとは到底思えないし。
なお、長野県警は捜査の間違いを認めていません(謝罪もしていないらしい)。
近年、警察の不祥事が相次いでいますが、その先駆け(?)と言えるかも…。

河野氏は、現在ノンフィクション作家として活動しています。
公式サイト:http://www2k.biglobe.ne.jp/~ndskohno/index.html
一連のオウム裁判などでテレビ番組で発言する機会が多く、その冷静かつ客観的な視点が評価されています。

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