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2008年4月30日 (水)

札幌着23時25分

今年で西村京太郎さんの著書を読むようになって9年目となります。
西村さんは私に読書の面白さを認識させてくれた作家です。今年で78歳になるという御大ですが、まだまだ創作意欲は衰えていないようで、毎月のように新刊が刊行されています。そして、それらの大半はトラベルミステリーです。
旅行雑誌を愛読されているのはまず間違いないと思います。

さてその西村さんの作品で最もサスペンスの色が強いと思われるのが1983年11月に角川書店より刊行された『札幌着23時25分』です。あらすじは以下の通りです。

暴力団・川田組組長の川田大造が、札幌・定山渓温泉での殺人事件の容疑者として逮捕された。しかし、十分な証拠が揃わないまま、勾留期限が余すところ二十四時間となってしまう。おまけに札幌地方裁判所長は勾留期限の延長を却下した。有罪の決め手となる証人は、川田の舎弟である三浦功だが、殺人事件の直後に失踪してしまった。

折りしもその後、十津川警部の元に、三浦から保護してほしいと連絡が入る。組長を助けるべく川田組の組員達が三浦を殺害しようと企んでいたのだ。十津川は三浦を警視庁に連行する途中で、尾行する影に気づく。

このままでは川田は釈放され高飛びしてしまう、事件の証人である三浦は、遊ばせておけば間違いなく殺害されるだろう。十津川は三浦を札幌へ行かせる決断をしたが、その日は航空ストで、空の便は一本も飛んでいなかった!航空自衛隊に協力を依頼する事は極力避けたい。捜査一課・十津川班は、東北新幹線・L特急・青函連絡船を使った大掛かりな護送ルートを、ダミーの経路を含めて何本か計画した。

札幌への最終到着予定時刻は23時25分

一方、川田組の幹部らは、顧問弁護士の佐伯雄一郎を中心として、三浦の札幌行きを阻止すべく行動を開始した。

今、追う側と追われる側が逆転した、緊迫の追跡劇が始まる。


この作品が描かれた当時、青森―函館間は青函連絡船でしか渡ることができませんでした(青函トンネルが開通するのは88年3月)。
つまり本作は現代では描けない物語であります。それだけに思わず手に汗握る場面が多数登場します。本当に札幌に23時25分に到着できるのでしょうか?結末はぜひとも本を読んで知ってほしいと思います。

なお、この作品が現代に描かれたとしたら、どのような展開になるのか?を研究した私設サイトがありますので、興味がある方はこちらをご覧ください。

とにかく読んで損をすることは絶対にありえない作品です。自信をもっておすすめします。

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コメント

>なお、この作品が現代に描かれたとしたら、どのような展開になるのか?を研究した私設サイトがありますので、興味がある方はこちらをご覧ください。

↑これおもろい!
東京を昼1時くらいに出たら晩11時くらいに着くというのは正直驚き。それにしても函館から札幌ってかなり時間がかかんねんなあ。。。
北海道がいかに大きいかわかる。

投稿: ひで | 2008年5月 1日 (木) 00時30分

>ひでさん
おっしゃる通りで北海道は広いです。もし札幌以外の街が目的地だったら、物語は成立しないでしょう。
ちなみに函館~札幌間は特急列車でも三時間かかります。

投稿: てつ | 2008年5月 2日 (金) 00時13分

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