いかりや長介という生き方
昨年12月に幻冬舎文庫より刊行された『いかりや長介という生き方』。2004年に亡くなったいかりや長介さんをご子息のいかりや浩一さんが回想するという内容です。
生前はあまり公にならなかった長さんの素顔が垣間見えます。見た目通り(?)、厳格な父親だったのですが、一方で子どもたちを心から愛し、自身のことを「パパ」と呼ばせていたとか。
一方で俳優が本業となってからは熱心に自分の演技をビデオで見直し、研究を重ねていたとも記述されています。公私共に何事にも全力を尽くしていたのでしょう。
本の後半では病に侵され、死に近づいていく長さんの姿を淡々と綴っています。徐々に弱っていく父親の姿を目の当たりにして、本当に辛かったと浩一さんは語っています。それらの文章を読んでいて目頭が熱くなりました。「これだけ長さんは頑張っていたのか」と。
ご家族の献身な介護もむなしく、2004年3月20日に長さんは天国へ行かれました。あれから5年が経とうとしていますが、今も長さんはご家族、そして多くのファンの心の中に生き続けています。
人間・いかりや長介を知るのにぴったりの本です。長さんのファンだけでなく、多くの方々に読んでもらいたい一冊です。
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