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2009年8月 8日 (土)

CD鑑賞記 夏・全・開/高中正義

日本を代表するロック・ギタリスト、高中正義が1984年に発売したオリジナル・アルバム『夏・全・開』。内容はタイトルそのもので、高中本人いわく"おもいっきり夏"をコンセプトに制作したそうです。
暑いなぁ…どこかに行きたいなぁ!」「どこでもいいよ…暑くなきゃ」のセリフが挿入された「ようこそ、夏の王国へ」を筆頭に全8曲が収録されています。本作より本格的に打ち込みサウンドを導入しています。そのため、高中のギターや一部の楽器を除けば、バックサウンドはほぼ打ち込みによるものです。本作以降、長期間にわたって高中のオリジナルアルバムでバンドサウンドによる録音は皆無となります(21世紀に入ってからは原点となるバンドサウンドを復活させているようです)。
前述した「ようこそ、夏の王国へ」はシンディのキュートなボーカルをフィーチャーしたホットなサウンドで、高中自身もボーカルとして参加。続く「PARADIZZY」、「EYELANDS」もボーカル・トラックで、3曲続けてトロピカルなムードを醸し出しています。4曲目の「CUBAN HEELS」は一転してラテンサウンドをフィーチャーした曲となっています。つまり、全編にわたって"南国の夏"を表現しているのです。
本作はソロ・デビュー時から在籍していたキティレコード(現・ユニバーサルミュージック)最後のオリジナル・アルバムです。オリコン・チャートでは最高で2位を記録しています。
キティ在籍時代は、どちらかというとポップス色の強い曲を多く発表してきた高中ですが、翌85年に東芝EMI(現・EMIミュージックジャパン)移籍後はロック色を全面的に押し出すサウンドとなります。また高中自身が歌う曲は皆無となり、他のアーティストのボーカルをフィーチャーするようにもなります。いわば転換期を迎える直前の作品ともいえるでしょうか。

余談になりますが、98年にキティレコードより発売されたベストアルバム『Trade Wind~Takanaka Summer Collection』のキャッチコピーは「夏オトコ・高中・全開!」で、本作のアルバムタイトルをもじったものとなっています。もっともそのベストアルバムに収録されている曲の中に、本作より選ばれた曲がないのが皮肉ですが…。

今年の夏も本作を聴いて、「夏・全・開!」と一人叫んでおりますsmile

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