CD鑑賞記 眠れない時代/松山千春
1983年11月に発売された松山千春のアルバム『眠れない時代』。
「メロディーメーカーとしての才能を十分にアピール」(解説文より抜粋)しており、間違いなく傑作と言える作品に仕上がっています。
ピアノ一本だけで歌われるラブ・バラード「あの日のまま」、柏原芳恵に提供した曲のセルフカバー「タイニー・メモリー」、千春自身の好きな言葉を曲名にした「憧れ」、コンサートでお馴染のナンバー「絆」など、そのどれもが秀逸です。
そしてタイトル曲の「眠れない時代」には、83年当時の現代社会に投げかけた千春なりのメッセージが込められています。♪眠れない時代だと ひとりつぶやいた…の箇所がその象徴でしょうか。
このアルバムが発売された83年がちょうど千春にとっての絶頂期のピークにあたると言えます。本作を最後にオリコン・チャート一位を獲得したアルバムはなく、またヒットするシングルもなくなります。ただ、これ以降もコンサート動員は好調であり、それは現在も継続しています。
もちろん作品の質は全く落ちておりません。ただヒットしていないだけです。むしろなぜヒットしないのか不思議な位ですからこんなにいい曲歌ってるのに、それに気づいていない人々がおかしい!と自分なりに思っております
前述したように本作は83年11月に発売されました。93年6月にCD化され、現在も入手可能です。個人的に裏ジャケットの写真に載っている、一人BARに佇む千春の姿が印象的です。なにを思いながら、ここに佇んでいるのか…。
来年、千春はデビュー35周年を迎えます。また何かしら大きなイベントがあることでしょう。期待大!ですね。
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コメント
今と似つかない顔してますね。。。
若い。。。
投稿: ひで | 2010年6月 6日 (日) 11時22分
>ひでさん
今の風貌しか知らない若い世代は、髪の毛がある頃を知らないために、当時と今では全く別人に見えるらしいですよ。
参考URL:
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0530/319413.htm?g=01
投稿: てつ | 2010年6月 6日 (日) 20時17分