« ファミコン版『ぷよぷよ』 | トップページ | 人騒がせな話… »

2011年12月12日 (月)

異色のSF小説『青春の神話』

先月に中公文庫より刊行された森村誠一の『青春の神話』。
森村誠一が書く小説のジャンルと言えば、本格派推理や歴史・時代ものが多いですが、本書のジャンルはSFです。少なくともこれまで読んできた森村作品の中で、ジャンルがSFだったものはありません。よって本書が初めて読む「森村版SF小説」ということになります。
気になるあらすじは以下の通りです。

甲賀忍者の家に生まれた小平太、17歳。忍者の出る幕がない天下太平の世にあって、なおも続けられる、猛修行。そんな忍者の世界に嫌気がさし、幼なじみとともに、江戸に向かった。が、途中竜巻きに遭い、タイムスリップ。そして、現代へ……。忍法抜け穴入学で、高校に入り、忍術駆使して、野球部で大活躍!

この小説、とても面白かったです。森村作品特有の難解な表現がなく、さくさく読み進めることが出来ました。
主人公は野球で活躍するだけでなく、悪者を蹴散らすことでも大活躍します。もちろん駆使するのは忍法、そして手裏剣などの小道具。これで悪者たちを一網打尽にする場面は爽快です。
その悪者たちの正体は…ぜひとも本編を読んで知ってくださいhappy01

本書は1985年9月に光文社文庫より書下ろし刊行されました。その後、99年に講談社文庫より再刊され、今回で3度目の文庫化となります。
森村作品にしては珍しい文庫書下ろしであり、しかもそれが本来ならば書かないであろうSF小説だったことが異色でした。なお、光文社文庫は表紙にその小説のジャンルが記載されているのですが、本書のジャンルは「長編スーパーミステリー」となってました。おそらくこのジャンルとなっているのは本書だけでしょう。他に見たことがないのでsmile

本書の存在はかなり前から知ってました。一度読んでみたいとずっと思っていたのですが、光文社文庫版、講談社文庫版共に絶版となっており、入手することができませんでした。なので、中公文庫から再刊されることを知った時は、「ようやく読める!」と喜びましたねー。
読み終わった時は、満足感いっぱいでした。

この異色のSF小説を森村ファン以外の人にも知っていただきたいです。このまま一部の人にしか知られてないのは結構惜しいと思うので…。

|

« ファミコン版『ぷよぷよ』 | トップページ | 人騒がせな話… »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

「趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ファミコン版『ぷよぷよ』 | トップページ | 人騒がせな話… »