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2012年8月14日 (火)

新装版『殺しの双曲線』

今月、講談社文庫より刊行された西村京太郎の新刊『殺しの双曲線』。もとは1979年に同じ講談社文庫より刊行された作品を新装版として再刊行したものです(書籍としては77年にノベルス版で刊行されたのが初)。
あらすじは以下の通りです。

差出人不祥の、東北の山荘への招待状が、六名の男女に届けられた。しかし、深い雪に囲まれた山荘は、彼らの到着後、交通も連絡手段も途絶した陸の孤島と化す。そして、そこで巻き起こる連続殺人。クリスティの『そして誰もいなくなった』に挑戦した、本格ミステリー。西村京太郎初期作品中、屈指の名作。

あらすじに書かれているように、本作はアガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』のパロディ小説です。
とても面白いです。実に35年前の小説なのに、古臭さが全くなく、オリジナルを知らなくても十分楽しめます。
あらすじには書かれていませんが、本作のキーワードとなるのは「双生児」。これが物語の主軸を担うのです。深く書くとネタバレになってしまうので、これ以上は書きませんが、このキーワードを頭の片隅に置きながら、読まなければならないとだけ言っておきます。

西村京太郎といえば、世間一般では「トラベルミステリーを書く作家」という印象が強いですが、作家初期の頃は本作のようなパロディ小説も複数書いておりました。事実、本作以前に同じくパロディ小説である『名探偵なんかこわくない』を71年に上梓しています(こちらも06年に新装版が刊行されています)。
今後、新装版が続々刊行されるんじゃないかと予想しています。ぜひその予想が当たってほしいものです。もう入手しにくい状態となっている初期作品がかなりありますので…。

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