CD鑑賞記 起承転結Ⅵ/松山千春
歌手・松山千春が1994年に発売した『起承転結Ⅵ』。
千春は数年ごとにカップリング曲を含むシングルコレクション『起承転結』を発売します。本作はその6枚目となります。収録されているのは90年の「夏の陽」から、93年の「東京」まで6枚のシングル曲です。
ラテンパーカッションが軽やかに響く「夏の陽」、ハーモニカをフィーチャーした「Lullaby(ララバイ)」、親交があったプロレスラー・ジャイアント馬場(故人)をイメージして作られた「男達の唄」、同じく親交があった大相撲力士・千代の富士(故人)の半生を描いたドラマ『千代の富士物語』(フジテレビ系)の主題歌「燃える涙」、千春自身が主演の映画『極道戦争 武闘派』の主題歌「純 ―愛する者たちへ―」、文字通り東京都を歌った「東京」、長くコンサートツアーのタイトルとして使われた「俺の人生(たび)」などが個人的にお気に入りです。
千春は92年に所属レコード会社をアルファレコードから、現在の日本コロムビアへ移籍しています。本作に収録されている6枚のシングルのうち、4枚はアルファレコードから発売されており、ちょうどレコード会社移籍の時期と被っています。いわば千春の転換期を知ることのできるシングルコレクションとも言えます。この時期は曲調や歌声もさることながら、風貌も変わっています。
また、コロムビアから発売された最初の『起承転結』でもあるのです。
購入したのは発売から1年後ぐらいでしょうか。千春を聴き始めた頃で、住んでいた町のCDショップに置かれていた彼のCDを買い漁っていました。本作もその中の1枚ですね。
もしかしたら、歴代の『起承転結』の中では、本作が一番聴いている回数が多いかもしれません。それぐらい頻繁に聴いているわけで、かなりのお気に入りでもあるわけです😃
ぜひとも転換期の千春を本作で知っていただきたいです。
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